宮沢賢治 種山ヶ原

2008年06月06日




作詞・宮沢賢治

春はまだきの朱(あけ)雲を
アルペン農の汗に燃し
縄と菩提樹皮(マダカ)にうちよそひ
風とひかりにちかひせり。
  四月は風のかぐはしく
  雲かげ原を超えくれば
  雪融けの草をわたる。

繞(めぐ)る八谷に劈靂(へきれき)の
いしぶみしげきおのづから
種山ヶ原に燃ゆる火の
なかばは雲に鎖(とざ)さるゝ。
  四月は風のかぐはしく
  雲かげ原を超えくれば
  雪融けの草をわたる。


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